【1】委託事業と助成金事業

 平成30年度(2018年度)には、2件の委託事業を受注し、1件の助成事業を獲得しました。

(1)委託事業1「吉井川流域のジオサイト調査委託事業」

 平成29年(2017年)4月から始まった岡山県地方創生推進室を事務局とする「岡山県地域課題解決支援プロジェクト」の委託事業です。吉井川流域11市町を対象とした「ジオパークの活用等による観光地域づくり」を目的としたプロジェクトにおいて、jGnetは学術的な助言と吉井川流域のジオサイトの調査を行ないました(委託費約500万円)。プロジェクトは、平成31年(2019年)3月に活動の成果として「ガイド向けマニュアル」を作成しました。このマニュアルは吉井川流域のジオガイドの養成を想定し、吉井川流域の地形と地質の成り立ちを解説した後、44箇所のジオサイト候補の見どころを示しています。

「吉井川流域のジオサイト調査委託事業」の成果が岡山県のホームページに公開されました。下記のページに掲載されていますので、ぜひご覧ください。http://www.pref.okayama.jp/page/600165.html

・これまでの取り組み状況[PDFファイル/601KB]
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/254093.pdf

・ガイド向けマニュアル[PDFファイル/6.94MB]
http://www.pref.okayama.jp/uploaded/attachment/254022.pdf

(2)委託事業2「地球史研究所展示パネル制作」

 赤磐市との教育研究連携の一環として、赤磐市総合政策部から地球史研究所に常設するパネルおよび正門案内板の制作を委託されました(依託費108万円)。赤磐市と吉井川流域を対象としたジオの成り立ちなどを題材とし、岩石、構造、地史などに関する基礎知識も含めて12枚のパネルを制作しました。これらのパネルは研究所を訪れる外来者への解説資料であると共に、周辺小中学校等での出張授業や各種講演会などに当たっての解説資料としても活用できるように、持ち運びができるものとしました。

(図1)地球史研究所正門に設置された案内看板
(図1)地球史研究所正門に設置された案内看板

展示パネル

  1. jGnetとは
  2. 赤磐市の地質図(解説)
  3. 吉井川流域のジオの成り立ち(地形)
  4. 吉井川流域のジオの成り立ち(地質)
  5. 吉備層群周匝層発祥の地
  6. 和気カルデラ説
  7. 赤磐市の地質図(図面)
  8. 岩石のできるところ
  9. プレートテクトニクスと日本列島
  10. 地質構造
  11. 生物体量絶滅事件
  12. 地球史研究所周辺のジオポイント

(3)助成事業「ジオの魅力を学ぶ体験する協働事業の推進」

 これは、備前県民局公募型協働提案事業(地域づくり事業)として採択されたjGnetの普及啓発活動です。平成30年度及び平成31年度の2カ年に渡って実施されています。平成30年度の助成金は200万円でした。赤磐市を含む吉井川中下流域と、旭川中下流域のジオサイト見学会、親子向けの科学体験フェスタ、地域の食の掘り起こしを目的としたジオグルメ(あかいわ祭り)、そして地域の振興に貢献されている先達との交流を目的としたジオの報告会を実施しました。それら4回のイベントに対して、備前県民局管内から700人以上の一般の参加がありました。今年度は1,000名を超える参加者を目指しています。

(図2)見学会の記録写真(土橋鉱山にて)